HPE Synergyイメージストリーマーの概要

HPE Synergyイメージストリーマーは、オペレーティングシステムをカスタマイズしたり、Hewlett Packard Enterpriseコンピュートモジュールを起動したりするために使用する、HPE Synergy管理アプライアンスです。このアプライアンスでは、コンピュートモジュールに対するステートレスサーバーの展開経験が可能になります。HPE OneViewアプライアンスは、イメージストリーマーを展開ソリューションとして使用して、ステートレスサーバーを展開します。イメージストリーマーを使用すると、ユーザーは展開用のアーティファクトを作成して実行できます。アーティファクトは、ゴールデンイメージ、プランスクリプト、OSビルドプラン、および展開プランです。

ステートレスサーバーは、アプリケーションデータのストレージを持たない物理サーバーです。ステートレスな方法では、スワップ領域など一時的なローカルストレージを使用できます。HPE OneViewによって管理されるイメージストリーマーでは、コンピュートモジュールの物理的状態と展開状態を個別に維持することでステートレスサーバーでのオペレーティングシステム展開を実現します。ソフトウェアの状態にはファームウェア構成、ネットワーク接続、起動設定、およびiLO構成が含まれます。ソフトウェアの状態は、HPE OneViewで使用できるサーバープロファイルに格納されます。展開されたOSボリュームには、ゴールデンイメージ（起動可能なオペレーティングシステム、アプリケーション、およびI/Oドライバーのバージョンの組み合わせ）と特性（ホスト名、IP構成など）が含まれます。展開されたOSボリュームは、イメージストリーマーOSボリュームに格納されます。このステートレス環境は、一貫性のあるソフトウェア展開およびアップデート、簡単な修理、またはサーバーの交換を行うのに役立ちます。

イメージストリーマーは、オペレーティングシステムのカスタムインストールをサポートする機能も備えています。キャプチャー機能を使用して、インストールされているオペレーティングシステムからゴールデンイメージを作成することもできます。アーティファクトはキャプチャープロセスでも重要な役割を果たします。