あらかじめロードされているUSBドライブを使用したアプライアンスのイメージ再構築

アプライアンスのイメージを再構築することにより、そのアプライアンスのファームウェアバージョンが、構成内の他のすべてのアプライアンスと確実に同じになります。

注意:

この操作では、イメージが再構築されたアプライアンス上のデータは破壊されます。

前提条件

  • システムで、アプライアンスを取り外す準備ができている

  • あらかじめロードされているUSBフラッシュドライブ
  • アプライアンスのフロントパネルへのアクセス

あらかじめロードされているUSBフラッシュドライブを使用したアプライアンスのイメージ再構築

手順

  1. 、イメージを再構築するアプライアンスを識別します。

    障害が発生したアプライアンスを交換する場合は、すぐに交換用アプライアンスを挿入します。再起動には15分から20分かかります。クラスターを形成する場合は、スタンバイアプライアンスを取り外します。

  2. イメージを再構築するアプライアンスのUSBポートに、あらかじめロードされているUSBフラッシュドライブを挿入します。
    あらかじめロードされているUSBドライブをアプライアンスに挿入する
    番号 説明

    1

    アプライアンスのUSBポート

  3. イメージの再構築および再起動の動作を監視するためにHPE Synergyコンソールをインストールすることをお勧めします。
    1. 次の場所にあるDisplayPortおよびUSBポートに、キーボード、ビデオ、およびマウスを接続します。
      • フレームのフロントパネルまたは
      • フレームの背面にあるHPE Synergyフレームリンクモジュール

      接続するとHPE Synergyコンソールが表示されます。

    2. 画面の右上にあるモニターアイコンをクリックします。
    3. アプライアンスサブメニューから監視するアプライアンスを選択します。

      シリアルコンソールウィンドウが開きます。

    4. Enterを押します。
  4. HPE SynergyアプライアンスのフロントパネルのPower/Resetボタンを見つけます。
  5. アプリケータを使用して、Power/Resetボタン内のピンホールを10秒以上押し下げます。
    ボタンとインジケーターパネル
    番号 説明

    1

    Power/Resetボタン内のピンホール

    2

    Power/Resetボタン

    3

    Active LEDインジケーター

    このボタンを瞬間的に押すと、アプライアンスが再起動しますが、イメージの再構築は行われません。

    10秒後にアクティブLEDが点滅を開始し、イメージ再構築のプロセスがトリガーされたことを示すPower/Resetボタンが黄色に変わります。

  6. アクティブLEDが点滅するのが見えたら、できるだけ早くピンホールボタンを離します。

    接続されている場合、HPE Synergyコンソールは進行状況メッセージを表示します。フロントパネルのUIDは、イメージの再構築プロセス中ずっと青に点滅します。

    イメージの再構築後、アプライアンスが再起動し、あらかじめロードされているUSBドライブ上のバージョンにファームウェアがアップデートされ、HPE OneViewが開始します。イメージの再構築は約1時間で完了し、その時点で初期のHPE OneViewログイン画面がHPE Synergyコンソールに表示されます。

  7. 設定画面のアプライアンスパネル上、またはメンテナンスコンソールの詳細の表示コマンドを使用してファームウェアバージョン番号を調べ、アプライアンスのイメージが再構築されたことを確認します。
  8. 必要に応じて、あらかじめロードされたUSBフラッシュドライブを取り外し、将来使用するために保存します。