イメージストリーマーの機能
コンピュートモジュールのゴールデンイメージのカスタマイズと展開
HPE OneViewは、サーバー構成の多くの側面をサーバープロファイルに短くまとめます。これは、互換性のあるコンピュートモジュールと簡単に関連付けることができます。OSボリュームは、サーバープロファイルに関連付けられて、サーバープロファイルが存続する間保持されます。サーバープロファイルのOS展開プランの変更は、結果的に再展開になります。
すべてのBIOS設定、ネットワーク構成、ストレージボリュームへの接続は、サーバープロファイルの一部です。イメージストリーマーを使用してサーバーの展開をサポートするには、既存のサーバープロファイルの属性として展開プランを選択します。選択した展開プランに基づいて、展開要求を処理するために特定の展開マネージャーが呼び出されます。その後、イメージストリーマーアプライアンスが展開プランから詳細情報を抽出し、関連するゴールデンイメージと展開に必要な関連OSビルドプランを取得します。次に、ゴールデンイメージのボリュームのクローンを作成し、OSビルドプランから提供されるパーソナライゼーション情報を適用して、OSボリュームを作成します。イメージストリーマーはこのボリュームをサーバープロファイルに返し、それによってこのボリュームがサーバーと関連付けられ、コンピュートモジュールが起動されて展開プロセスが完了します。
コンピュートモジュールの展開用にカスタマイズされた構成
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展開プラン。サーバープロファイルで使用できる設定を定義し、ゴールデンイメージを指定します。
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OSビルドプラン。作成中に指定したプランスクリプトとさまざまなカスタム属性が含まれます。また、サーバープロファイルから取得した設定に基づいて、特定のコンピュートモジュールのOSボリュームをカスタマイズするためのレシピも提供します。
展開されたサーバーからのイメージストリーマー対応のゴールデンイメージ
ゴールデンイメージはキャプチャープロセスを使用してコンピュートモジュールから取得でき、ここでHPE OneViewがコンピュートモジュールとイメージストリーマーを管理します。
キャプチャープロセスでは、展開されたサーバーからのイメージストリーマー対応のゴールデンイメージのカスタマイズされたキャプチャーが実行されます。キャプチャーは展開の逆のプロセスです。このプロセスはタイプがキャプチャーのOSビルドプランを使用し、キャプチャースクリプトに基づいてサーバー固有の構成内容を削除します。
キャプチャースクリプトの設計に関する考慮事項の1つは、構成内容を削除する必要のあるOSを判断することです。ソフトウェア管理者は、一部の構成を新しいゴールデンイメージの一部として残せるようにしたい場合もあります。
イメージストリーマーのユーザーインターフェイスから使用できるすべて機能を実行するためのREST API呼び出し
アプライアンスのリソース指向のアーキテクチャーでは、統一されたRESTインターフェイスが提供されています。各リソースには1つのUniform Resource Identifier(URI)があり、物理デバイスまたは論理的構造物を表します。REST APIを使用して、イメージストリーマーアプライアンスのユーザーインターフェイスですべての機能を実行することができます。
展開に関連するREST要求は、HPE OneView APIに送信されます。イメージストリーマーアーティファクトに関連するREST要求は、展開サーバーに送信されます。アクセスの詳細情報と認証情報はHPE OneView APIから送信されます。
APIのリストを表示したり、詳細な仕様を確認するには、アプライアンスのユーザーインターフェイスのヘルプパネルから参照できるREST APIリファレンスを参照してください。
高可用性
イメージストリーマーアプライアンスは、クラスター化されたアプライアンスデバイスのペアで動作し、高可用性を実現します。
OSボリュームの高可用性イメージストリーマーアプライアンスは仮想ストレージアプライアンスを使用して、コンピュートモジュールのアクティブ/アクティブストレージクラスターを提供します。アクティブ/アクティブクラスターでは、OSボリュームの冗長データパスが形成され、OSボリュームの高可用性が実現します。イメージストリーマーアプライアンスは、クラスター内のいずれかのストレージノードを利用できない場合にアラートを使用してユーザーに通知します。
アプライアンスおよびアーティファクト管理の高可用性HPE Synergyコンポーザードメインには複数のイメージストリーマーアプライアンスペアを含めることができます。イメージストリーマーアプライアンスペアは1つの論理エンクロージャーに機能を提供し、1つの論理エンクロージャーは最大で1つのイメージストリーマーアプライアンスペアを持つことができます。イメージストリーマーアプライアンスペアの1つをプライマリアプライアンスとして指定し、他のすべてのアプライアンスペアをセカンダリアプライアンスとして指定します。
イメージストリーマーアプライアンスは、アクティブ/スタンバイアプライアンスペアとして動作し、アプライアンスの高可用性と、ユーザーインターフェイスによるアーティファクト管理を実現します。アクティブアプライアンスが失敗した場合、アプライアンスペア内のスタンバイアプライアンスは、ユーザーインターフェイスとアーティファクト管理を3分以内に引き継ぐことができます。プライマリアプライアンスのアクティブおよびスタンバイの両方のアプライアンスが失敗した場合、利用可能なセカンダリアプライアンスの1つを新しいプライマリアプライアンスとして指定する必要があります。アプライアンスペア内のアクティブアプライアンスとスタンバイアプライアンスの詳細を表示するには、イメージストリーマーのユーザーインターフェイスで展開アプライアンスページに移動します。
イメージストリーマーアプライアンスは、アプライアンスが高可用性でない場合にアラートを使用してユーザーに通知します。
スケーラビリティ
イメージストリーマーアプライアンスは、それが配置されている論理エンクロージャー(HPE OneViewとイメージストリーマーアプライアンスを含むリング)内のすべてのコンピュートモジュールを処理することができます。
イメージストリーマー展開を使用するそれぞれの論理エンクロージャーには、別個のイメージストリーマーアプライアンスがあります。イメージストリーマー展開サーバーは、HPE Synergyハードウェアに存在するすべてのイメージストリーマーアプライアンスのグループを管理し、そのHPE OneViewインスタンスによって管理されます。
イメージストリーマーアプライアンスの複数のペアがエンクロージャーリングを処理する場合は、アプライアンスのいずれかがプライマリアプライアンスとして指定されます。プライマリアプライアンスでは、イメージストリーマーのユーザーインターフェイス、データベースの全体と、すべてのリソースマネージャーを実行できます。一方、セカンダリアプライアンスは、リソースマネージャーの小さなサブセットのみ実行できます。プライマリアプライアンスとセカンダリアプライアンスは、両方ともコンピュートモジュールのブートおよび実行ボリュームをホストします。